今日もまた、痛ましいニュースが

流れてきました。

 

無差別の殺傷事件は、起こるたびに、

悲しみがこみ上げます。

 

何の罪もない人が命を奪われる。

当たり前の日常を一瞬にして奪われる。

 

そんなことを誰だって想像したくないし、

いつまでも平和な日々が続きますように…って

思いながら生活している。

 

家族を玄関で見送る人は、夕方にはその笑顔が

また見られると思っている。

出かける人も、また後でって思いながら

家をあとにする。

 

それが突然断たれ、

もう目を見て話すことも、

ぬくもりを感じることも出来なくなる。

 

考えただけでも、胸がしめつけられて

絶望的な思いになる。

 

 

私は、毎日、

どんなにバタバタしていても、

直前まで叱ったり怒ったりしていても、

家を出る瞬間は必ず笑顔で「行ってきます」

を言うし、言わせる。

 

言わせるというのは、

直前まで注意されたりして、

娘がふて腐れて出かけるような

シチュエーションの時、

出かけようとする娘を引き留めて、

ぎゅっと抱きしめて「行ってきますは?」

と声をかけます。

 

さすがに笑顔にはなれなくても、

きちんと目を見て

「行ってきます」「いってらっしゃい」

と言い合う。

 

これは、私自身が、この後何があっても

悔いがないようにとの思いもありますが、

娘にも悔やんで欲しくないからです。

 

あぁ、自分はなんでふて腐れて、

目も合わせず家を出てきたのだろう。

最後のママの顔はどんなだったっけ?

そんな時を迎えて欲しくないから。

 

このまま、会えなくなるかもしれない。

いつでもそう思うようにしているんです。

 

これは決してネガティブな考えからではなく、

今を、この時を大切に生きる。

怒りや苛立ちでこの時を終わらせないようにする。

そういう前向きな思いからです。

 

これは、3.11東日本大震災の時から

始まった思いです。

 

こんなに痛ましい、許しがたい事件に巻き込まれて

命を絶たれたら、そんな思いすらも無意味でしょう。

 

この様な事件が起きない世の中であって欲しい。

亡くなった方々、心と体に傷を負った方々、

ご家族の皆様、深い悲しみの中にある皆様に

お祈りをいたします。